両親の生命保険契約状況は「生命保険協会」で分かる？

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両親の生命保険について加入している会社はご存知でしょうか？

もしものときに生命保険を加入されているかと思いますが、家族の保険や同居している両親なら郵便物などで把握することは可能ですが「両親の保険のことについて話す機会なんてないし、そんな話聞けない…。」そんな方が多いのではないでしょうか。

実際にそんなことが起きてしまった場合、契約状況がわからなければ保険金が受け取れなかったり、受け取りが遅れてしまう可能性があります。今回は保険未請求問題や生命保険契約照会制度について解説していきます。

親族の保険未請求問題

受取人が死亡してしまった場合、変更手続きをしなくてはなりませんが、契約者が高齢になってしまっていてそれもままならない状況やまたは、契約者・受取人双方が死亡してしまっていることもあります。

契約者（本人）が認知症になってしまった場合、保険に加入していたのかわからなかったときや保険証券を見つけることができずに加入保険会社が分からないなどということがあります。

「親族の死亡」「親族が認知症」「親族が災害などで行方不明」などで親族に不幸な出来事が起きた際に親族の保険について認識している人は少ないかと思います。知らないまま保険金や給付金の不払いや未払いのままで過去に何度も問題になりました。

生命保険金は「亡くなった日の翌日から3年を経過すると時効となり、請求ができなくなってしまう可能性があります」

そんな問題を回避するため、2021年7月から生命保険業界全体で新しい制度がスタートしました。その新しい制度が【生命保険契約照会制度】です。生命保険契約照会制度について詳しく説明していきます。

生命保険協会とは、生命保険業の発達と信頼性の維持を目的として、生命保険業やそれに関わる税制、社会貢献活動、国際関係など、幅広く活動をしていて、これによって国民生活が更に向上できるように活動している一般社団法人です。

国内で生命保険業を営む42社の生命保険会社が、この生命保険協会に加盟しています。

親が死亡や病気（認知症）、災害で行方不明になり、親の生命保険の契約が把握できていない人が、生命保険協会に照会をかけることができます。

調査依頼を受けた各保険会社は、契約について調査を行います。

調査結果は、生命保険協会に報告されます。

生命保険協会は各保険会社からの調査結果をまとめて、照会を依頼した人に調査結果が伝えられます。

※照会の方法は下記の２つから選択できます。

インターネットまたは郵送で申し込むことができます。郵送する場合は資料をインターネットから入手できます。

１回の照会につき 3,000円（税込）かかります。現金以外にもコンビニ払いやクレジットカードも利用できます。もし災害の時は照会については無料になります。

《注意》照会して調査した結果、保険の契約が存在しなかった場合や照会内容に誤りがあった場合は、返金を受けることはできません。

必要書類については、照会をする事由によって、大きく異なります。

「必要書類は状況により異なります」

※照会をする前に、生命保険協会ホームページよりご確認ください。

手続きや手数料の確認完了後、14営業日程度かかるといわれておりましたが、現在は全国から多数問い合わせがあるために照会制度事務局の業務に時間がかかる場合があります。申請書類の不備等の照会制度事務局における確認に、3週間程度かかる場合があるようです。

調査の結果で生命保険の契約があることが確認できた場合であっても生命保険の種類や保険金等の請求代行などはできません。

この制度は、保険契約の有無を確認するための制度であり、保険内容の照会や受取の手続きなどは行うことはできません。

生命保険契約があった場合は、契約内容や保険金などの手続きに関してのお問合せについては、保険会社のコールセンターにお問い合わせください。

生命保険協会について解説してきましたが、新しく生命保険契約照会制度についてご理解いただけたらと思います。この制度を利用する前に大切な両親との時間をもっと増やしていきながらエンディングノートについて話してみることも大切ではないでしょうか。

実際、両親にこのような状況になってしまったときに把握できずに困ったときはこの制度についてご相談されてみてはいかがでしょうか。